こんにちは、一生チャンネルです。
私たちが通勤や通学で普段何気なく使う電車ですが、もちろんそれには運転手がいて、安全に目的地まで運んでくれています。
たくさんの乗客の安全を守るために、その日の天候や混み具合、車両ごとの癖など把握し、電車の遅れや不測の事態にも正しく対応しなければならないのが電車運転士という職業です。
この動画ではそんな電車運転士の一生、なり方からなった後のキャリアアップについて追っていきます。
Youtube版もあります!
・電車運転士とは?
乗客や貨物を乗せた電車を目的地まで運転するのが電車運転士で、発車の準備から運転、到着後の報告、もしも事故があった時の処置などを行います。
電車が正しく動いているか点検するのも運転士の業務で、電車について詳しい知識が必要となります。
運転中も信号や踏切、線路の状態を確認し、スピードコントロールも訓練が必要です。
そのため、運転免許が必要で、養成所に通うか国家試験を受けないと電車運転士になることができません。
そんな電車運転士の一生を0歳から追っていきましょう。
・0歳~高校生
第一生命さんが小中高生3000人になりたい職業アンケートを行なっていて、電車運転士は2022年10位以内にランクインしていません。
ただ、2020年と2021年を見ていくと、小学生男子6位、9位に鉄道の運転士がランクインしています。
さらに中学生男子は2020年6位、2021年8位、高校生男子は2020年8位、2021年8位にランクインしています。(女子には全くランクインしていない)
この結果だけ見ると、電車運転士は年々人気が落ちてきているようです。
その代わりに上がってきている職業は、警察官やIT系、学者や研究者、建築士などですね。
時代の流れを感じますね。
・大学・短大・専門・高専
JR東日本が2024年の新卒採用についてエリア職330人のうち70人を高卒採用として計画していると発表しました。
これだけ見ると、高卒だと就職に不利だと感じますが、JRは大学生から人気の企業なので、意外と高卒の方が電車運転士になりやすかったりするようです。
ただ、本社に勤めて運営をするような総合職になりたい場合は、大学や専門、高専を卒業しないとなれない企業も多いです。
文化放送キャリアパートナーズが大学生や院生を中心に入社希望の企業を調べていて、総合だと38位に東京メトロ、47位にJR東日本、65位にJR東海がランクインしています。
ちなみに1位は伊藤忠商事やったり、2位が日本生命、3位が大和証券とかですね。
どの学部が就職に有利とかは特にないですが、専門とかだと鉄道サービス学科など特化した学部はあります。
・入社1年目~
JR東日本のエリア職の求人を見ると、初任給は大学院卒が約23万、大卒だと約22.1万、専門短大高専が約21.3万となっています。
高卒に関しては記載がなかったですが、大体17~19万くらいだと言われています。
高卒以外は初任給に大差なく、エリア職に関しては昇給スピードも同じくらいだと考えられます。
ただ、同じくJR東日本の総合職の求人を見ると、初任給は大学院卒が約25.4万、大卒だと約23.4万、高専が約21.6万と高めとなっています。
総合的に鉄道事業に携わりたい人は初任給も給与の上がり幅も大きい総合職の方に応募する方がいいかもしれません。
専門や短大、高卒だと大手の総合職にはなれない可能性が高いので、慎重に進学先を選ぶ必要があります。
・待遇
引き続きJR東日本の募集要項から参照すると、昇給は年1回、ボーナスは年2回でるようです。
勤務先は関東や甲信越、東北エリアで、転勤がある可能性もあるよう。
勤務時間は各部署によって異なりますが、基本的に24時間勤務で、月10日出勤で回していきます。
寮や社宅がついている場合もあるようです。
なんかカフェテリアプランというのがあるらしく、社員それぞれが福利厚生を自分で選択できるシステムがあるようです。
一人一人にポイントが付与され、そのポイント内で自分に合った福利厚生を選ぶようです。
ちょっと面白いですよね。ジムが割引になったり、趣味や資格取得費を会社が出してくれたりするよう。
・入社3年目~
入社できてすぐ運転士になれるわけではなく、一度駅員、車掌を経て、研修や試験に合格して初めて電車運転士になることができます。
JR東日本の冨岡さんは、入社1年目高崎支社の宮原駅で緑の窓口の発券業務や、改札業務をした後、3年目に高崎線などの車掌に、そして入社6年目にようやく湘南新宿ラインなどの運転士になれたようです。
・駅員の仕事
駅員の仕事は、切符の販売を始め、ホームでの安全確認、清掃まで行うこともあります。
朝のラッシュ時には急いでるお客さんも多いので、クレームにならないよう慎重にかつ迅速に対応する必要があります。
特に大変なのが、人身事故が起きた時や痴漢などの犯罪が駅構内で起きた時です。
警察や救急車が来るまでに遺体を集めたり、痴漢なら犯人を引き留めておかなければいけません。
あと、駅員は基本的に24時間勤務なことが多く、朝9時に出勤したら次の日の9時半に帰るという生活を月10日送ります。
お昼、夕方、夜に1時間休憩があって、深夜に5時間くらい長めの休憩があり、そこで仮眠します。
次の日にきた駅務員に引き継ぎをしたら家に帰れるっていう感じになります。
・車掌の仕事
社内試験と面接に無事合格すると、車掌となることができます。
1ヶ月くらいの研修ののち、実際に現場で車掌業務を行います。
車掌は覚えることが多く、車内放送の文言をはじめ、乗換案内や停車位置、どこのホームに電車が止まるかなど無数にあります。
車掌も24時間に近い勤務体系で、大きな駅にある区所と言うところに出勤し、その駅から勤務がスタートし、翌日にその駅で勤務が終わります。
夜行列車の車掌になった場合は、3日間連続で勤務することもあるようです。
経験を積むと普通列車から特急列車、さらには新幹線の車掌になることもできます。
・入社6年目~(運転士1年目)
車掌の経験を積むと社内試験を経て、電車運転士になることができます。
JR東日本の場合、国から認可された社内養成機関があるので、社内研修センターで3ヶ月研修を受け、その後国家試験を受験し、合格後また3ヶ月現場で研修を受けます。
国家試験に合格すると、動力車操縦者運転免許証というものがもらえ、それを持つと、他の鉄道会社でも運転士をすることができます。
車掌よりも覚えることが増え、運転する区間の全てのカーブの位置と曲がり具合まで全て覚えなければいけません。
ブレーキをかける地点も感覚で覚えなければならず、雨や雪の時にはそのかけ具合も変えなければいけません。
運転士も24時間勤務が多いですが、車庫まで電車を持って行ったり、電車の点検業務もあるため、乗っている時間は車掌より少ないです。
・人身事故
日本で一番人身事故が多い路線は中央線だと言われていて、都会の方で運転士になると人身事故に遭遇する確率が上がります。
自らの意思で飛び込んだ人は運転士と目が合うと言われていて、トラウマとなってしまう運転士も多いです。
ちょっとグロい話になってしまいますが、通過の電車でかなりのスピードが出ていると、飛び込んできた体がガラスを突き破って運転席まで入ってきてしまうこともあるそう。
研修で人身事故が起こった時の訓練をしてるとはいえ、実際に目の前で起こってしまったら動けなくなっちゃいそうですよね。
・入社8年目~(運転士3年目)
厚生労働省が調査した令和4年賃金構造基本統計調査によると列車運転士の年収の推移は次のとおりになっています。
20歳から25歳で大体年収350万くらいもらえ、そのうちボーナスは71万円となっています。
ボーナスには残業代とかも入っているので、給与のうち時間外労働代やボーナスが占める割合が多い職業となっています。
年齢を重ねるごとに年収を上げていき、60代手前で最高615万円まで到達します。
平均年収は515万円と日本の平均よりちょい高いくらいですね。
次のグラフは労働者数の推移を表していて、40代を境に減少傾向にあります。
運転士のキャリアアップとして、助役や駅長、運転区の所長、本社勤務などが挙げられるので、ちょうどこの年齢くらいでキャリアアップしていく人が多いと考えられます。
・キャリアアップ
駅長を補佐する人のことを助役といい、副駅長とも言ったりします。
副駅長になると、大体年収700万以上、駅長にもなると年収は1000万円を超えてきます。
本社勤務だと、企画や営業に携わることになり、運転士の時よりも年収は上がりやすいです。
助役、駅長になるには昇進していく必要があり、長く働けば昇進のタイミングもやってきやすいです。
駅長になると、現場に出ることはほとんどなく、会議に出席したり、駅員たちを統括したりします。
・60歳~
車の免許などは更新が必要ですが、電車を運転する免許、「動力車操縦者運転免許証」には更新はなく、死ぬまで有効です。
定期的な健康診断さえクリアしてしまえば、いつまでも電車の運転士として活躍することができます。
先ほど紹介した労働者数のグラフでもあるとおり、70歳以上の列車運転士は約20人いるようです。
ただ、会社の規定で60歳までと定められているところが多く、その後は退職するかシニア雇用として同じ企業で働くかする人が多いようです。
JR東日本では65歳以上もシニア雇用を行っているようです。
大体の目安ですが、20歳から60歳まで運転士として働いた人だと退職金は1500~2000万くらいもらえるようです。
・まとめ
電車運転士の一生はこんな感じになります。
鉄道会社に入ってすぐ運転士となれるわけではなく、駅員や車掌を経て早くて6年目で運転士となることができます。
その後、大体40歳くらいまで運転士をして、助役や駅長とキャリアアップし、60歳近くで退職するケースが多いようです。
もちろん定年を超えるまで運転士として活躍している方もいるようです。
なんとなく電車運転士の一生を知れたでしょうか?Youtube版もあるのでぜひご覧ください!
当サイトでは他にも弁護士やYoutuberの一生を紹介しているので、よければそちらも見てみてください!
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最後までご覧いただきありがとうございました!バイバイ!!
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