こんにちは、一生チャンネルです。
今回選ばれたのは、犬猫ウサギに並んで人気な動物、ハリネズミさんです。
少し前まで知名度や人気は低かったペットですが、その可愛さにみんなが気づいてきて飼育数が増えてきています。
体も小さく、飼育の手間も少ないことも人気を集めているようです。
Youtube版もあります!
・ハリネズミとは?
ハリネズミはこんな形の生き物で、背中は体毛が変化した棘で覆われているのが特徴です。
危険を感じると棘を逆立たせ、敵から身を守ったり、落下した時の衝撃を吸収したりします。
視力が弱く、嗅覚や聴覚で餌を探すため、よく鼻をクンクンさせています。その様子がとても可愛いですよね。
臆病で人になつきにくい生き物ですが、匂いを覚えさせて警戒心を解かせれば抱っこやヨシヨシもさせてくれます。
アニコム生命さんの動物白書によると、一番飼われている品種はヨツユビハリネズミで91.7%
その次がハリネズミで8%、3位がヒメハリテンレックで0.2%、4位がテンレックで0.1%となっています。
テンレックもハリネズミと同じく背中に針が生えている生き物ですが、厳密にはハリネズミではないようです。
日本で飼育が許可されているハリネズミは1位のヨツユビハリネズミという品種のみのようです。
普通のハリネズミとは違い、指が4本しかなく、アフリカに元々住んでいたハリネズミです。
動物白書ではハリネズミの名前ランキングも掲載されていて、1位がウニ、2位がマロン、3位がハリーでした。
見た目にちなんだ名前が多いようですね!トゲゾウとかは入ってないみたい、、
それでは0歳からハリネズミの一生を見ていきましょう!
・0歳~生後14日
ハリネズミは、1度に平均で3~4匹赤ちゃんが産まれてきます。
生まれたばかりのハリネズミは10数グラムしかなく、体長も2.5センチと指の第一関節くらいしかありません。
衝撃なんですが、生まれた頃から針が生えていて、丸1日で5ミリの針が生え揃います。
お母さんのお腹を傷つけてしまいそうですが、お腹にいる頃は薄い皮膚で針が覆われているんだそう。
1週間が経過すると、体を丸めたり威嚇もできるようになります。
ハリネズミがよくする習性、唾液塗りもこの頃からできるようになります。
唾液塗りというのは、自分の針をぺろぺろ舐める行為で、アンティングとも呼ばれます。
舐める時はすんごい顔でぺろぺろするのでちょっと引いてしまいますが、
自分の匂いを隠すためだったり清潔にするためだとも言われています。
2週間が経過すると目や耳が開き、体毛も生えてきます。
・生後半月~2ヶ月
生後半月くらいで歯が生えてきて、生後2ヶ月が経つと乳歯が抜けて、完全に歯が生え揃います。
背中に生えている針も成長とともに、長く鋭くなり1センチから1.3センチくらいまで生え変わります。
1、2ヶ月が経過すると、母親の母乳から離れ、固形物を食べられるようになります。
その頃には性成熟する個体も現れるので、1ヶ月を過ぎて母乳離れしたら、親や兄弟と離して飼育する必要があります。
ハリネズミは猫ちゃんと同じく交尾排卵をする動物なので、交尾をしたら妊娠する確率が高いです。
まだ1歳を迎えていないハリネズミの妊娠はかなり負担がかかるので避けた方が良いです。
あと、育児放棄をする可能性も高くなります。
・2ヶ月~生後200日
生後200日まではハリネズミの成長期で、最初は10数グラムしかなかったベビちゃんも300~500gまで成長します。
マックスの体重がこれなので、500ミリペットボトル1本もないくらい軽いです。
オスの方がメスより100グラムくらい重く、適正体重は400~500グラムのようです。メスは300~400くらい。
元々アフリカに住んでる生き物なので、適温が25~28度で、湿度があまり高いと生きられません。
温度や湿度管理をしっかりしないと仮死状態に入り、そのまま放置すると弱って死んでしまいます。
散歩が要らず、小さい体で飼育が簡単と思われがちですが、意外と飼育が難しい生き物です。
・1歳~(人間換算18歳~)
ハリネズミの1歳は、大体人間で言う18歳くらいで、もう立派な大人のハリネズミといえます。
本来、ハリネズミは運動量の多い動物で、野生下では一晩で餌を求めて3~5km走ることもあると言います。
あんな小さい歩幅でそんなに移動するのはとても意外ですよね、、
飼育下なら、回し車などをケースに設置すれば、勝手に運動してストレス発散してくれます。
ドアを閉めた部屋で室内散歩をさせるのもストレス発散に効果的です。
ずっと一人でいて可哀想、、、と思うかもしれませんが、野生のハリネズミは単独行動を好むので飼い主さんと
数時間コミュニケーションが取れれば寂しくて泣くことはあまりありません。
日中は家にいない人でも、昼間は寝てるので、ペットとして飼いやすいのがハリネズミの特徴になります。
・交尾と妊娠
大体、1~2歳が出産適齢期で、人間と同じくオスとメスにも相性があります。
いきなり一緒にしてしまうと激しい喧嘩になってしまうこともあるため、ケージを近くにしたりニオイのついた床材を入れて匂いに慣れさせるなどする必要があります。
オスが匂いを嗅いだりピーピーと泣き始めたら求愛をしている証です。
メスは基本的に針を立てて威嚇して嫌がりますが、オスがしつこく食い下がりしばらくしたらメスが受け入れます。
交尾の時間は意外にも長く、4分前後かかります。
交尾に成功したら、メスの体重が増えたり、乳首が出たりしてきます。
20日くらいでお腹が張ってきて、1ヶ月くらいで出産します。
基本的に母親ハリネズミが育ててくれますが、育児放棄や子供を食べてしまうこともあるため、時々様子を見てあげることが必要です。
・2~3歳(人間換算36~54歳)
2歳から3歳は人間換算で36歳から54歳くらいになります。
アニコム損保さんの動物白書によると、2021年度のハリネズミの平均寿命は3.4歳となっていて、他のペットと比べると
割と短命であることがわかります。
野生下のハリネズミだと平均寿命は2~5歳で2歳で寿命を迎えてしまう個体もいるみたい。
野生のハリネズミは主に昆虫やミミズなどの小さな生き物を食べていますが、飼育下だと主に
ペレット状のハリネズミフードを与えることが多いようです。
歳をとるとペレットを噛む力が弱くなり、食欲がなくなってしまう子もいるので水でふやかして与えるのも良いです。
ハリネズミちゃんは飽き性なので、時々ミルワームという小さなミミズやコオロギなどの昆虫を与えるのも効果的です。
意外にも人参やカボチャなどの野菜も食べ、りんごバナナなどのフルーツも食べます。
ハリネズミって意外とグルメなんですね、、、
・飼育費用
ハリネズミをペットショップで買おうとしたら、大体15000円~4万円くらいします。
年齢や国産かどうかで値段が変わり、輸入されたハリネズミだと怪我をしていたりストレスを抱えていたりするので慎重に選ぶ必要があります。
それ以外の費用はケージや回し車、小屋や床材、給水ボトルや餌皿などが最初にドカンとかかってきます。
ただ、いうても体が小さいのでそこまで高くなくて、全部で1~2万円で収まることが多いです。
毎月の支出としては、床材が1000円くらい、餌代が1500円くらい、水道光熱費が数千円かかってきます。
平均寿命を3.4歳とすると、生涯飼育費用は30万円もしないと思います。
・5歳~(人間換算89歳~)
5歳を超えるハリネズミさんはなかなかいないと思います。
人間換算で89歳とかなりおじいちゃんおばあちゃんで、次第に食欲が低下し体重も減少してきます。
またまた動物白書を参照すると、ハリネズミのかかりやすい疾患1位は、皮膚系の疾患で16.7%、2位が全身系の疾患で10%、3位が消化器系疾患で5.3%となっていました。
ハリネズミは皮膚病にかかることが多く、ヒゼンダニというダニに寄生されたり、皮膚糸状菌症というカビに感染することで、針が抜けフケが出たりします。
ダニやカビのせいで食欲が落ち、何もしなければ死んでしまうこともあります。
ケージの中に砂場を用意してあげたり、36度くらいのぬるめのお風呂に入れることでダニ対策になります。
2位の全身系の疾患で代表的なのは熱中症ですね。夏はエアコン、冬はヒーターなので調節してあげる必要があります。
ハリネズミは通常茶色のうんちをしますが、時々緑色のうんちをすることがあります。
その場合、ストレスや消化不良、細菌の感染が考えられるので、病院に連れて行きましょう。
ハリネズミは好奇心旺盛なのでよく地面に落ちている異物を誤飲し、消化不良を起こしてしまいます。
このランキング以外にも、がんや歯周病などにもかかりやすいです。
神経系の病気で、ハリネズミふらつき症候群というものがあって、死亡率が高くいまだに原因や治療法がわかっていないです。
足のふらつきから始まり、次第に力が入らなくなり、全身の麻痺へとつながって行きます。
食事が思うように取れず、体重の低下や排泄がうまくできなくなってしまい、亡くなってしまうようです。
・天国へ
ハリネズミが亡くなる前は、体重が激減し、食欲がなくなることが多いです。
他にも排泄物を確認し、いつもと違う感じであれば病院へ連れて行きましょう。
最近はハリネズミの飼育頭数も増え、対応できる病院も増えてきています。
動かなくなった後も、仮死状態になってるだけのこともあるので、落ち着いて呼吸をしているか瞳孔が開いているか確認します。
もし、完全に呼吸をしておらず、瞳孔が拡大し、心臓が止まっている場合、天国へ旅立っています。
体を保冷剤などで冷やしてあげましょう。
自治体によっては可燃ごみとして処理できるところもありますが、可哀想だと思うかたはペット火葬を依頼しましょう。
大体1万円から3万円で葬儀を執り行ってくれます。
遺体を庭に埋めるのも良いですが、私有地で2メートル以上深い穴を掘って埋めるようにしましょう。
・飼っていて大変なこと
ハリネズミは基本的に躾をすることは難しい生き物です。
臆病な性格で嫌がることをしたらすぐ嫌われてしまいます。
針を立ててシューシューという威嚇の声を出している時は、触らないようにしましょう。
適度な運動が必要だったり、温度管理が大変だったりしますが、慣れてしまえば他の動物よりは飼育は簡単かもしれません。
慣れてきたらよしよしもさせてくれて、手の中で眠ってくれる子もいます。愛らしい表情に見とれちゃいますね。
仕事で疲れて帰ってきても、可愛い顔して近づいてきてくれたら癒されること間違いなしです。
・まとめ
以上となります!なんとなくハリネズミの一生をしれたでしょうか。
生体価格が猫や犬より安かったりして飼育のハードルは低かったりしますが、意外と気をつけることが多くデリケートで臆病なのがこのハリネズミという生き物なのでした。
これからハリネズミを飼いたい人や、もっとハリネズミのことを知りたい人の参考になれば幸いです!!
またいろんなペットの一生を紹介する予定なのでSNSフォローお願いします!
Youtubeに動画として同じ内容あげてるのでそちらもぜひチェックしてみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました!!バイバイ!!
コメント